ハロプロ雑記

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5.15武道館の感想とか妄想とか

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もう一ヶ月以上も経ってしまっているけど、5.15武道館「変わるもの 変わらないもの」の感想と、それに絡めて最近のヲタ会まとめ。時間がたってしまったのは、言いたいことがまとまらなかったからです。でも、最近の色々を見てて、どうしても行き着く先は一つになっちゃうので、やっぱりまとめておきたいなと。妄想多めです。重めです。

 

5.15武道館の感想

一言で言うと、ちょっと期待はずれでした。単純にステージぐわっと上がったりしなかったし、映像も素材ママぽいし、教室とか唐突だし、それ以外にも、全体的に散漫な印象。ホール一度見ちゃってるし、そもそも比較対象が九位一体なので、まぁハードルは高い。

僕の見るポイントは、強いコンセプトないしアイディアがあるか、コンセプトやアイディアを表現するタイトルとストーリーがあるか、ストーリーを表現する演出があるか、それらが一体となって強い表現になっているか、と言う感じです。映画を見るときと、基本的には変わらない。もっと言うと、絵画も、ポスターや本などの印刷物でも、舞台やMVでも。音楽、建築etc に対しても。あらゆる表現物に対して、どこかでそう言う見方をしていると思います。

そういう見方で言うと、全体的に散漫な印象を受けました。九位一体は「九人が一つになった到達点を見せる。なぜならこの九人の最後の舞台だから。」というコンセプトがあり、その一点に向けたストーリーと演出がありました。卒業公演はそう言う意味でコンセプトがハッキリしている。見せるべきポイントが分かりやすい。それと比較して、今回は特別な事が何もない武道館。

ちゃんと、コンセプトはあったんです。あやちょの最後のMCで明らかになった、「スマイレージvsアンジュルム」という、キャッチーで意味のあるコンセプト。アンジュルムを知らない人にも届きうるアイディア。ただ、その表現として正しいストーリーや演出があったかといえば、僕はやっぱり、ちょっと弱かったんじゃ無いかなと思います。

しかし。

だからと言って、良くない公演だったとは思ってません。成果物として出てきたものの裏に、ちゃんと挑戦があった*1のではないかと思うからです。*2

5.15武道館の挑戦とは ※妄想です

この1年ほど、僕はアンジュルムに、ちょっとした違和感を抱いていました。なんせツアータイトルよ。「絆」「凜」「変わるもの 変わらないもの」の三つ。決まるの遅いし、分かりにくい。野暮ったさも感じます。「Juice=Juice LIVE MISSION 220 ~Code3 Special→Growing Up!~」の分かりやすいこと。シュっとしたこと。聞けばこのコンセプトやタイトルには、雨子さんが関わっているとのこと。なるほど納得。上記した「コンセプト、ストーリー、アウトプット」の手順を踏んでいるように思います。何を見れば良いかがハッキリしてて、ワクワクできるタイトル。

そこで。ひょっとしてこれらのタイトルって、あやちょが考えてるんじゃね?という仮説を立てました。だとすればこの分かりにくさも納得です。多分にセンスや好みの影響をうけるところでもありますが、そもそも分かられ過ぎてしまうことを恥ずかしがったり、思わせぶりだったり、出し惜しみしたくなるのは、表現の初心者にありがちなことです。観客との情報量の差を掴めてない状態だと思います。*3

僕がこういった仮定に至ったのは3月後半だったと思うのですが、この仮定をもとに武道館公演を見て、「ひょっとして、あやちょが初めて、演出に対してもある程度大きな影響力をもった武道館公演だったのではないか?」と感じました*4。散漫な演出の理由と考えることもできるし、OVERTURE 2017.6 で語った「スマイレージvsアンジュルムというコンセプトに最初は反対した」という話とも符合します。反対できる立場にいた、ということです。りなぷーが衣装を、タケちゃんが看板を手がけたのに、あやちょが何もしてないってことある?って疑問もあります。また後に明かされた直前までの不安や、しかし再度語られた「自信しかない」という言葉の根拠と考えることもできます。与えられたものではなく一から作ったものへの不安と自信。これが、僕が感じた、5.15武道館公演の挑戦です*5

妄想してたら泣きました

こう言ったことを武道館公演の翌日にヲタ会で話していて、僕は泣きました。ガチで。おっさん二人が深夜のファミレスで何やってんだと思いますが。だってさ、それってガチやん。本気であやちょを、クリエイターとして育てようとしてる*6やん。それって、素敵やん… いやほんと。尊い。今回の武道館のタイトルってやっぱりおかしかったんですよ。ずっと未定のままで、少なくとも4/17時点では決まってなくて、結局ホールツアーと一緒ってなったときはズッコケました。

でもそれって、その間ずっと考えさせてたってこと*7だよね。「スマイレージvsアンジュルム」というコンセプトを与えられた時にあやちょが感じた「スマイレージアンジュルムは別物じゃないか?」という疑問を、そのまま疑問として「変わるもの 変わらないもの」というタイトルに落とし込み、ホールツアーの間中考えさせた*8。その結果グッズの制作が遅れても、分かりやすいタイトルで宣伝し、大人が作るべきクオリティのものを作ることよりも、あやちょの中に答えが出るのを待った*9。だとすれば。それは凄く嬉しいです。

そもそも僕は、この事務所の「育てる姿勢」に、大きな信頼をもっています。最初に感じたのは、2016/1/14のGreen Room #37*10です。GNOの前身番組。ここで公開された、ラベビタEX(LoVendoЯとbitter&sweet合同ライブ)の企画をメンバー達が考えて大人にプレゼンする様子は、クリエイターとしてライブを企画する手順、考え方を、大人がメンバーに、実に丁寧に教えるものでした。アンジュルムはもうあそこまで全てをメンバーがコントロールできる規模ではないにせよ、あの誠意ある姿勢の中に、あやちょもいるのかもしれない*11尊い

とはいえ言いたいこともある

アンジュルムに限らず、最近の曲のクオリティどーなの?と思っています。つばきと娘。は良いと思うけども。オカマに至っては大暴れです。育成に際して前例が無い(多分)という不安もあります。あーあと舞台が正しくシミュレーターとして機能していないってのもあるな…MODE*12め… また、あやちょの希望ありきだとしても、「メンバーが考えた」という免罪符を製作陣が持つことになります。そこでクオリティを維持できるのか。言い訳にしない覚悟があるか。最近の事務所のやり方を見てると、不安になったりします。どうか頼むよ…どうか…

ここまでの妄想が仮に現実だとすれば、「卒業関係ないコンサートの演出面に大きな影響力を持つ初めてのメンバー」というのが、ハロの歴史における和田彩花の役割かもしれない。最近ヲタ会ではこの前提で話をしています。そんなあやちょの姿を見て、後輩たちが次々続々と自分たちで意見を出し、覚悟を持ってステージを作り、体制が整い、やがて高いクオリティのものができるようになるのかもしれない。でも、それだけじゃ満足できない僕がいます。挑戦の尊さだけでなく、勝利の快感を味わってほしい。もちろん自分もそれを見たい。強欲。ヲタク強欲。

実際めちゃくちゃ大変です。専業の大人の役割を、プレイヤーと並行してやらなければいけない。天才たちがしのぎを削る創作の世界に飛び込む事になる。その意志に見合う能力があったとして、サポートできる体制が整ったとして、それはとても孤独な道かもしれない。メンバーの希望にNOと言わなきゃいけないかもしれない。今のあやちょがそれを望むのか?分かりません。問われる本性*13

こうなると、櫻井さんの不在が惜しい。つんく♂さんの不在が惜しい。まろちゃんやめいめいの不在が惜しい。それらが全て今のあやちょを作るに必要な喪失だったとしても、意志や行動力に信頼を寄せていても、彼女はまだ23歳なのです。あやちょに師と後ろ盾はいるんだろうか。最高の仲間はいる。スタッフさんも支え協力してくれてるご様子。ならきっと、大丈夫だよな。きっと。5.15武道館公演を見て、こんなことを思いました。

 

*1:妄想です

*2:これはヲタ以外、つまり成長や思い入れといった「あらかじめある物語」を共有していない人にとっては、現時点では意味のない挑戦なので、そこに甘んじてはいけないというのが前提です。

*3:僕は和田さんの盲信者ではありますが、それは現状の彼女のクリエイティブを全肯定することを意味しません。和田さんの創作者としての意志と情熱への信頼がまずあり、加えて今の立ち位置や来歴のユニークさ、パフォーマーとしての魅力と特異性といったものが一つになった時に形になるものに期待しています。現状はそこに至る途中だと思っています。

*4:妄想です

*5:妄想です

*6:妄想です

*7:妄想です

*8:妄想です

*9:妄想です

*10:

youtu.be

*11:妄想です

*12: 理屈っぽい物語大好きヲタによる演劇女子部「MODE」の正直な感想 - ハロプロ雑記 

*13:妄想をベースにしています